従来薬と異なる作用機序 新薬登場でてんかん治療が変わる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「診断後は、薬物治療に加え、発作の誘発因子を排除することも大切です」

 発作が起こりやすい条件は、「ほっとした時」「ぼんやりしている時」。入眠直後、寝起き直後、睡眠中、体温上昇時、深呼吸をした時などが該当する。緊張しているシーンでは起こりにくい。

 また、誘発因子は人それぞれで、急激な体温の上昇、発熱、テレビ画面や点滅する光、木漏れ日といった光刺激、月経前、さらには疲労やストレス、睡眠不足、薬の飲み忘れなどが絡み合って発作を起こしやすくする。

 新薬登場の意味は大きい。加えて、対策が十分に取れているかのチェックも不可欠なのだ。

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