ちなみに、「差額ベッド代」は100~37万8000円、「紹介状なしの大病院の初診」は医科5400円、歯科3240円、「時間外診療」は70~1万6200円、「入院期間が180日を超える入院」については1人1日当たり400~5120円と報告されている。
■VIP待遇を受けられる病院も
「予約料は、長時間待たされることなく一定時間以上の診察を受けるための費用です。高額な予約料を取る病院では、専用の入り口や豪華な診察室を設け、『3分診療』などと揶揄される診察時間も30分近く設定、患者が指名した医師に診てもらえるなど、VIP待遇を受けることができます」
ただし、予約診療を行っている医療機関すべてが予約料を請求できるわけではない。請求するには細かなルールがあり、それをクリアしなければならない。
「例えば、①予約料患者を30分程度以上待たせてはいけない②予約料患者以外の患者もおおむね2時間以上待たせない③予約料患者の診療時間は10分以上確保、予約料患者の診察は1人の医師につき1日40人程度までとする④予約料患者の受け入れとそのシステムについて院内に分かるよう掲示⑤予約料が適切⑥料金改定は厚労省に届ける、などです」