気象予報士の医師が教える“病気予報”

熱帯夜と歯ぎしりはストレス解消が予防策に

 寝苦しくて熟睡できないと、さまざまな体調不良を引き起こします。「体重の増加」(糖尿病の悪化)のほかに、「歯ぎしり」「頭痛」「倦怠感」「集中力の低下」など、日常生活に支障をきたす場合があります。

 歯ぎしりは、歯を摩耗させ、その結果、「歯周病」や「知覚過敏」などを引き起こしたり、「腰痛」「膝痛」「頭痛」「肩こり」などの原因となることが知られています。起床時に、顎の疲れや肩が張るなどの症状が続いている場合には、ひょっとしたら、それは歯ぎしりのせいかもしれません。

 歯ぎしりは、寝ている間に無意識にしています。そのため、予防は難しいのですが、日中のストレスが一因と考えられています。したがって、ストレスの解消に努めることで予防効果に期待が持てそうです。

 また、睡眠中にマウスピースを装着することで歯への負荷を分散できますので、症状のある方は、一度、歯科、口腔外科に相談するとよいでしょう。