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ブロードウェー女優の“コスプレ抗がん剤治療”がNYで話題

 ブロードウェー女優のカレン・ウォルシュさんは昨年9月、脇腹の痛みで病院に行ったところ、大腸がんのステージⅣと診断されました。そのカレンさんが、コスプレをしながら抗がん剤治療を受ける写真がインスタグラムで大きな話題となっています。

 雑誌「コスモポリタン」のインタビューによると、最初は仲間や家族に「元気よ!」と知らせるために普通に写真をアップしていたのですが、ある日、訪ねてきたブロードウェーのディレクターで、振付家の友人の一言で全てが変わりました。

 3週間に1度の抗がん剤治療を、自分が好きな映画やお芝居のキャラクターになって受けることにしたのです。カレンさんは、当初は自宅にあった商売道具の衣装などを持ち込んでいましたが、それを知った俳優やお芝居のスタッフの仲間たちもアイデアを出し、衣装や小道具がどんどん充実。さらに彼らも、カレンさんと共に脇役に扮して参加することに。

 こうして実現した映画のシーンは、「スター・ウォーズ」「ロッキー」「フォレスト・ガンプ」「チャーリーとチョコレート工場」「ワンダーウーマン」などどんどん増えていきました。

 カレンさんは言います。

「バカバカしいとわかっているけれど、つらい治療もずっと短く感じられるわ」

 もちろん、ニューヨーク・プレスバイテリアン病院の主治医からもOKが出ています。カレンさんは、「抗がん剤治療は必ずしも暗くて重い気持ちで受けなくてもいいと、ほかの患者さんにも知ってもらいたいという気持ちで理解してくれていると思う」とコメントしています。

 そんなカレンさんは治療のかたわら、米国がん協会のボランティア大使として、大腸がんの早期発見のための無料検診の奨励にも力を入れています。

シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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