生活習慣病は「いつ食べるか」を意識して予防する

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 動脈硬化、糖尿病、高血圧などの生活習慣病は、心筋梗塞や脳梗塞といった突然死を招く病気の原因になる。そんな生活習慣病も、「いつ食べるか」を意識すれば、予防につながるという。

■肥満

 肥満は生活習慣病の大敵だ。人間は食事をすると消化のためにエネルギーが消費され、体熱を発する。これは「食事誘発性体熱産生」と呼ばれ、熱産生が高ければそれだけ有効にカロリーを消費していることになる。

 加藤教授は、食事パターンがエネルギー代謝に与える影響について実験を行った。朝食、昼食、夕食で計1800キロカロリーを摂取。メニューは同じにして量を調整し、①「朝2(400キロカロリー)、昼3(600キロカロリー)、夕4(800キロカロリー)」②「朝3、昼3、夕3」③「朝4、昼3、夕2」の3グループに分けて、熱産生を計測したところ、最も熱産生=エネルギー代謝が高かったのは、②「朝3、昼3、夜3」のグループだった。

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