はしか、結核、梅毒…忘れ去られた病気はなぜ広がった?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 草食男子の増加で、すっかり忘れ去られた感が強い「梅毒」も、要注意だ。国立感染症研究所のデータによると、2011年に827人だった感染者は今年7月に2000人を超え、年内4000人との見方も浮上している。弘邦医院(東京・江戸川区)の林雅之院長が言う。

「感染力の強い新型梅毒が登場したわけではないので、感染拡大は外国から持ち込まれた可能性も否定できません。梅毒は世界的に増えています。いまのように防疫体制が整わないまま人の出入りだけが増え続ければ、日本は感染症が蔓延することになりかねません」

 これからは、忘れ去られた感染症に強いベテラン医師を知っておくことが大切かもしれない。

4 / 4 ページ

関連記事