気になった人もいるでしょう。夫の市川海老蔵さん(38)によって乳がんであることが報告されて以来、治療に専念していた小林麻央さん(34)が今月からブログを再開。「解放」と題された4日の投稿に、こんな一節があります。
「あのとき、もっと自分の身体を大切にすればよかった。あのとき、もうひとつ病院に行けばよかった。あのとき、信じなければよかった」
それらの表現から察するに、最初の病院での診断を信じたために、自分の体によからぬことが生じたことを受け、その診断をうのみにせず、セカンドオピニオンを取っておけばよかったといった後悔が読み取れます。そのよからぬこととは、乳がんの診断の遅れではないでしょうか。
麻央さんの表現には、乳がん検診における重大な問題点が隠されている可能性があります。40歳以上の女性に、2年に1回勧められているマンモグラフィー検診のことです。ここから先は、麻央さんのことからは離れ、マンモ検診の問題点についてお話しします。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁