吉永小百合さんも要注意? 手首の骨折は“ドミノ”のサイン

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 加齢とともにだれもが骨の強度は落ちるので、自分がどの段階にいるか、積極的な治療を受けるべきかどうか、まず知ることが先決だ。

 骨粗鬆症のサインとしては、「重いものを持つと腰が痛む」「立ち上がる時に腰が痛む」「起き上がる時に腰が痛む」「身長が縮んできた」「背中が曲がってきた」「転倒してしまった」などがある。

 しかし、腰痛は「以前からずっと」という人も多いだろう。高齢者といわれる年代になっても気持ちや見かけが若々しい人がほとんどの時代、該当する項目があっても、「まさか、自分が」と打ち消す人もいるはずだ。

 ひとつ、確実なポイントは、「これまでに骨折を起こしたことがあるかどうか」をチェックすること。

 さらに、「閉経後の女性」「喫煙習慣」「アルコール摂取(3単位以上=日本酒なら3合以上、ビールなら中瓶3本以上)」「母親が骨粗鬆症」のいずれかに該当するようであれば、70歳、80歳までいかなくても、50歳を越えたら骨密度を測定する。いずれも該当しなければ、65歳以上で測定する。骨質は測定できないが、骨密度で骨粗鬆症かどうかが分かる。

「骨粗鬆症の進行は、薬物治療で抑えられます。薬の副作用が強くて拒否される患者さんもいますが、服用のメリットとデメリットを比較すると、はるかにメリットの方が大きいのです」

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