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【義肢・装具外来】下肢切断の半数以上は血管障害で足を失った人

右は田中清和部長(提供写真)

「膝より下の『下腿切断』の義足に対応できる病院は比較的多いのですが、膝上の『大腿切断』や『股関節離断』の義足では専門性の高い施設でないと対応できません。義手の場合も、手が動く(物を挟める)タイプに対応できる施設は限られます」

■最新の電動義手も扱う

 義足の値段は、一般的に下腿切断で50万~60万円、大腿切断で約80万~100万円する。膝関節の部分がコンピューター制御された「膝継手」では、200万~600万円するものもある。これらの費用が労災保険(全額支給)や障害者総合支援法の助成(原則1割負担)の適用になるかは個々の患者によって違うという。

「それぞれの患者さまに、どのような義肢を勧めるかも当外来の役割です。医師、理学療法士(義足の場合)、作業療法士(義手の場合)、義肢装具士の3人がチームになって適応を決めています」

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