心身症の治療には順番が大切です。まず最初にしなければならないのが「自己開示」です。心に葛藤を持っている人は、自分がどのストレスに悩んでいるのか自分でもわからなくなっている人が多い。そのため、まずは「ストレスの言語化」が必要なのです。
アメリカの心身医学会で発表された研究では、本人が抱えているネガティブな記憶を短時間、紙に書き付ける行為を1週間のうち3日間連続して行い、これを数カ月続けると、気管支喘息や関節リウマチの症状が明らかに改善したと報告されています。
週3日、1日20分、今までつらい思いをした経験やトラウマをエッセーのように書き出すだけでOK。ネガティブな経験を書き出すことによって発散し、ストレスを自己開示するだけで、ストレスと関連する慢性疾患、機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群といった胃腸の不調は改善するのです。
夏バテ胃腸は秋口に立て直せ