視覚障害招く5つの病気は2年に1回の眼科検診で早期発見

失明を36%減らせる(C)日刊ゲンダイ

 ただし、緑内障と加齢黄斑変性は、病状が進んで視野が欠けたり視力が落ちてしまうと、治療しても元には戻らない。

「そのため、悪化しないうちに適切な対処を行い、それ以上は進行しないようにして機能を維持することが大切です。早期発見、早期治療には、2年に1回は検診を受けるのが望ましい」(山田教授)

 これら5つの病気を発見するには、一般的な眼科検診で行われるような検査を受けるだけでいい。「視力検査」「眼圧検査」「眼底検査」「細隙灯顕微鏡検査」を行えば、病気があるかどうか大抵は判断できるという。

 何度も特別な検査を受けなくて済むので、患者はそれほど手間がかからない。

「細隙灯顕微鏡検査は、細隙灯と呼ばれる拡大鏡を使って光を目に当てて角膜や水晶体などを調べるもので、白内障かどうかが分かります。緑内障、糖尿病網膜症、変性近視、加齢黄斑変性は、いずれも網膜・視神経の病気なので、眼底写真を撮影すれば分かります。これらの検査で異常があれば、さらに詳しい精密検査を受ければいいのです」(山田教授)

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