独白 愉快な“病人”たち

三笠優子さん マッサージ師に指摘され病院に駆け込んだ

歌手の三笠優子さん(C)日刊ゲンダイ

 その主成分、ステロイドが肝機能にダメージを与えていたんです。その時はステロイドが入っているとも、その副作用も知りませんでした。

 入院から1週間後、肝臓の一部を取って検査をする肝生検を受けた後、お腹に置かれた重しみたいなものを外すと、出血が始まって、看護師が慌てる中、私は昏睡状態に陥りました。

「今、大量に出血して、手術を行っていますが、もしかしたら今夜が峠になるかもしれません」とマネジャーの元に病院から連絡があったそうです。それから3日ぐらい昏睡状態が続いたでしょうか。大量に輸血し、何とか1カ月後には退院。とはいえ、歩くのもままならない状態で、まずはボイストレーニングに通いました。

 それから約1カ月後、無気力と倦怠感に襲われ、病院に行くと肝機能の問題ではなかった。ひょっとして……。昔経験した「うつ」に似ている。精神科に行くと、大量出血で生死の境をさまよったことによる体の恐怖で、「うつ」が再発したのです。意識はないのに、肉体が危機を感じ、脳に刻み込まれたようです。

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