例年より早く患者が出現 「マイコプラズマ」大流行の兆し

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 しかし今、違った見方をしている。池袋大谷クリニックだけでなく、国立感染症研究所のデータからも患者の出始めが早いことが認められると指摘する。

「その理由は分かりませんが、もともとマイコプラズマは不定期に大流行するといわれており、今年はその年に当たるのかもしれません」

 マイコプラズマは、対策が遅れると肺炎に至る。数日のうちにレントゲンで肺が真っ白に写るほど重症化し、すぐに入院して人工呼吸器装着となった患者も、大谷院長の過去の例ではある。そこまでいかなくても、マイコプラズマから続いて咳喘息を発症、さらに完治が困難な喘息に移行――というリスクもある。回避するために押さえておくべき知識は次の通りだ。

■激しい咳が特徴

 まず、潜伏期は1~3週間。初期症状として特徴的なのは激しい咳で、風邪とは明らかに違って「眠れない」「話ができない」ほどひどい。

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