例年より早く患者が出現 「マイコプラズマ」大流行の兆し

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 同じく激しい咳を特徴とする病気に咳喘息がある。ただ、咳喘息は風邪をきっかけに発症することも多い。一方、マイコプラズマは「咳が出始めたと思ったら、急に激しく咳き込むようになった」というように“突然”といったイメージが強い。

 次に、診断法だ。2年ほど前までは血液検査が中心で、判断に迷うこともあったという。しかし、この1年ほどは喉の細胞を採取して調べる非常に精度の高い検査キットが登場し、「迅速診断」という名の通り、15分ほどで診断がつく。

 ただし、内科を掲げる開業医のすべてが呼吸器内科医とは限らず、迅速診断にたどり着かない可能性もある。疑わしければ、専門医を受診すべきだ。

 そして、治療。3タイプの抗生物質があり、症状に応じて選択される。耐性ができるのを避けるために、症状が軽微なら古いタイプの薬を用いる。1週間ほどの服用になる。

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