「このところ、渡辺さんのようにスポーツを始めたばかりの中高年の患者さんが増えています。頭の中には若い頃の“動ける自分”のイメージがあるから、無理な動きやオーバーワークにつながってしまうのでしょう」
アキレス腱は主にコラーゲンでできていて、年齢を重ねるとともに柔軟性を失い、切れやすくなる。コレステロール値が高い人はコラーゲンにコレステロールが沈着するためアキレス腱が太くなり、劣化しやすい。
渡辺さんは運動ができるまでに回復したが、なかなか治らず、走れなくなる場合もあるという。
■ジョギング中の捻挫に注意
中高年の人気のスポーツといえば、ジョギング、水泳、ゴルフ、ボウリング、ハイキング、サイクリングなど。激しい運動ではないが、スポーツ障害やスポーツに伴う外傷は、必ずしも激しいスポーツだけで起きるわけではない。中高年で多いのがジョギング中の捻挫だ。