「捻挫は足首が大きくねじれて関節の可動域を超えることで発症します。関節が限界以上に動くことで靱帯が損傷し、痛みと機能障害が出る。中高年が一度重度の捻挫になると関節に緩みが残ったり、逆に可動域が狭くなることもあって、機能障害が残りやすいのです」(柴院長)
日本人はO脚が多いことから、ジョギングで足の外側の筋肉に負担がかかり、膝の外側の腸脛靱帯炎になりやすい。
「ジョギングする中高年は変形性膝関節症にも注意が必要です。膝関節の軟骨がすり減ることで発症する疾患で、初期は数日ジョギングを休むだけで痛みが解消しますが、無理して続けると、日常歩行にまで影響するケースもあります」
中高年に人気のサイクリングもリスクがある。前かがみになりながら、首だけを持ち上げて反り返る姿勢を長時間保つため、頚椎を痛めやすい。