“ぼんやり不調”こそ漢方薬を 西洋医学と何がどう違うのか

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 なんとなく体調が悪い。そんな時こそ漢方だ。

「こんな症状に悩まされていませんか?」と問いかけるのは、聖路加国際病院リウマチ膠原病センター副医長で、日本東洋医学会漢方専門医の津田篤太郎医師。「疲れやすい、気力がない」「風邪をひきやすい」「夜眠れない、しょっちゅうトイレに起きる」「頭が重い」「喉や胸が詰まったような感じがする」「髪の毛が抜けやすい」「手足が冷える」といった症状だ。

 こういった「ぼんやりした症状」で、しかも検査数値に異常がないケースは西洋医学では対処が難しい。結果、「どこも悪いところはありません」「それは気のせい/年のせい」「更年期障害ですね」「自律神経失調症ですね」といった対応をされがちだ。不調は依然、解消されないまま。読者にも経験があるのではないか?

「一方、漢方医学では検査数値の正常・異常ではなく、全体のバランスで診ます。なんらかの不調があれば、バランスが崩れていると診て、対策を講じます」

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