自然な歩行も可能に 「義肢」の性能はここまで進化した

 製作料金は、6万~200万円前後と差がある。料金設定をもう少し詳しく説明すると、「膝下」が30万~80万円。膝よりも上に至ると、50万~200万円になる。

 サイズが違うにしても、どうして価格にこのような開きが出てくるのか。

「義肢は歩きやすさ、軽さ、コントロールのしやすさを重視しますが、そうした目標を掲げると、素材がカーボン、チタン、アルミ合金などになって価格が上がってしまいます。逆に価格が安いのは、素材が鉄やステンレスということになるでしょうか」(臼井室長)

 義肢の性能もどんどん進化している。近年はドイツなど外国製品が先んじているが、メカトロニクスを内蔵させ、人間の神経をコンピューターで制御する義肢もある。

「残された足からは汗が流れ、微弱の電気を発信しています。専門用語でこれを『筋電』といいます。この筋電をコンピューターで読み取ることで、義肢が人間の足に極めて近い歩き方をするタイプも登場しています。昔はこの機器が大きくて重く、女性には大変でした。今後の課題としては、この精密機器をどこまで小さくできるかですね」(臼井室長)

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