独白 愉快な“病人”たち

西山麗さんは大動脈弁狭窄・閉鎖不全症 14歳で最初の手術

西山麗さんはソフトボール元日本代表(C)日刊ゲンダイ

 体もしんどくて、どうすれば前向きな考えになれるのか分からなくなって、“ソフトボールができない自分が生きていていいのか……”ということまで考えました。ついにはソフトボールをやめようと思ったんです。母親にも「もうダメだな、諦める」と泣く泣く告げました。

 でも、それから数カ月たった今、チームに合流して遠征しています。まだ試合には出られないものの、やっぱり続けることを選びました。“この自分にしか伝えられないことがある”と思えるようになったからです。病気の子供たちに希望を与えたい――。その原点に戻って、体がもつ限りチャレンジし続けようと今は思っています。

 現役続行を母親に電話すると、「そう言い出すんじゃないかって、お父さんと話してたのよ」と言われ、親はすごいなと思いました。私もいつか子供が欲しいです。でも、その前に結婚ですね(笑い)。

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