しかし今、保存療法と切開手術の間に、いくつもの選択肢が出てきた。しかも、いずれも低侵襲性がポイントだ。
代表的なのは、まず「内視鏡下手術」。MEDとPELDの2つがあり、MEDは全身麻酔で背中側から入れた筒を通して内視鏡を挿入する。PELDは意識を残した麻酔(硬膜外麻酔)で内視鏡を直接椎間板に挿入する。
MEDとPELDでは、後者の方が体への負担が少ない。
傷痕はMEDが18ミリ、PELDは7ミリ前後。一般的にMEDは1週間ほど入院が必要だが、PELDは数日の入院で済む。
「PLDD」と呼ばれるレーザー治療もある。椎間板に針を刺し、レーザーで椎間板を焼いて縮ませる。
「メスを使わないので、傷痕はほぼ残りません。局所麻酔で日帰りで行えます」(泉医師)
■保険が適用されない治療法も