病院は本日も大騒ぎ

「点滴殺人」の遠因は医療廃棄物の減量化にあり?

“点滴殺人”で大騒ぎの横浜・大口病院(C)日刊ゲンダイ

 現在、関東圏の大学付属病院で看護師として勤務しているマサエです。

 神奈川県の民間病院で起きた「点滴殺人事件」が話題です。こういう事件が起こると、点滴に不信感を持つ人が増えてきます。そこで、病院が点滴事故を起こさないように、どのようなチェックをしているかを説明します。

 点滴は、看護師がほぼ毎日のように扱いますから、細心の注意を怠りません。それでもトラブルは起こります。

 一番多いのが点滴漏れですね。原因は、患者さんが動いてしまって、針がずれてしまうケース。また認知症の患者さんは、自ら点滴ルートを引っ張ってしまい、腕が血だらけになってしまうこともあります。

 お年寄りの患者さんは、点滴の痛みに我慢ができず、体を動かす人も多いので、滴下がスムーズにいきません。そのために、腕がパンパンに腫れてしまうこともあります。

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