病院は本日も大騒ぎ

「点滴殺人」の遠因は医療廃棄物の減量化にあり?

“点滴殺人”で大騒ぎの横浜・大口病院(C)日刊ゲンダイ

 別の病院では、同姓同名の患者が入院し、点滴の種類を間違えるという医療ミスがありました。そうしたミスを防ぐために、今はカルテに「同姓あり」「同姓同名あり」などを記載し、ナースコールセンターのボードにも、点滴ミスの注意喚起を促す掲示をしています。

 点滴は、「自動点滴装置」を使用している病院が多く、異常があればアラームが鳴る仕掛けになっています。ただ、過信すると、点滴が漏れていても自動的に滴下を続け、事故が起きかねません。ですから自動点滴装置は、看護師が少ない病院や小児病棟では、あまり利用されないようです。

 一般的に点滴は、医師の指示のもとに薬局が指示通りに準備します。看護師は医師が書いた処方箋を見て薬品を確認し、病棟に持ち帰ります。

 さらに、その薬品を看護師2人が医師の指示簿、処方箋を見ながらチェックし、点滴を準備する保管室に保管します。通常、保管室には医師か看護師らしか入室できません。

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