これで痛みを取り除く

胃・十二指腸潰瘍 市販薬を3日飲んで効果なければ病院へ

「とりあえず市販薬を3日飲んでも改善しなければ受診した方がいいでしょう。病院でも胃酸を抑える内服薬で治療しますが、成分の容量が多く、効き目が違います。小さい潰瘍であれば1~2日で痛みが消えます」

 主に使われるのは、作用の違う3種類。「ヒスタミンH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)」や「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」。それから昨年発売された新薬の「ボノプラザン」がある。

 腹部の痛みが消えても薬は飲み続ける。内視鏡で見て、潰瘍が治るまで胃酸の分泌を抑える必要があるからだ。服用期間は早くて10日、再発性は治りが遅く1カ月くらいかかる場合もあるという。

「再発を防ぐには、5大要因を減らす生活改善はもちろんですが、ピロリ菌感染があれば潰瘍が完治したあとに除菌をすすめます。除菌治療は、3種類の薬(抗菌薬2種類と胃酸を抑える薬)を7日間飲み続けます」

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