家族問題評論家の池内ひろ美氏によると、闘病中の妻との関係に悩み、部下の女性に相談しているうちに、その女性とデキてしまうケースも多々あるという。妻とセックスできないときに別の女性と話し込むのは非常に危ない。「夫に裏切られた」という無念を抱えて妻が死んでいくことを望むような夫はいないはずだ。
「闘病中の妻が求めているのは共感です。夫には、自分が感じていることを理解し、受け止めてほしいのです。抗がん剤治療で髪の毛が抜けた妻に『それでもキミはすてきだよ』などと言うのは逆効果。本人がすてきと思っていないのだから、『本当にこの人は分かっていない』となってしまう。妻が『つらい』と漏らせば『つらいんだね』、『痛い』と訴えたら『痛いんだね』と、繰り返して応えてあげるだけでも、妻の不安は和らぐのです」(池内氏)
問われるのは、セックスに頼らないコミュニケーション力だ。
妻が「末期がん」になったら