愉快な“病人”たち

ボートレーサー倉持莉々さん 入学直前ホジキンリンパ腫に

倉持莉々さん(C)日刊ゲンダイ

「ホジキンリンパ腫」という診断を受け、それがどんな病気か医師から説明を受けたときは泣きました。倍率約40倍のボートレーサー養成学校「やまと学校」へ入学するほんの1週間前のことだったからです。もうキャリーバッグに荷物を詰めて、あとは行くだけ……という状況だったのに、入学を断念せざるを得ませんでした。

 ホジキンリンパ腫は悪性リンパ腫の一種で、日本人にはとても珍しい病気だそうです。養成学校の入学試験のための減量で免疫力が落ちたところに、ロンドン五輪予選の日本代表になっていた水球の海外遠征があり、どこかでウイルスをもらってしまったのだと思います。告げられたがんの進行度合いはステージⅣでした。

 病気を自覚するようになったきっかけは、寮生活をしていた高校3年のある夜、突然おそわれた眠れないくらいの腹痛です。それ以来、深夜3~4時ぐらいになるといつも腹痛が起こるようになりました。でも、当時は水球の試合が重なり、実家にも帰れず、病院にもなかなか行けない状況でした。さらに、この頃は、右の鎖骨に水着が当たって痛かった。で、触るとしこりを感じるようになっていて、いよいよ怪しいと思っていました。

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