愉快な“病人”たち

ボートレーサー倉持莉々さん 入学直前ホジキンリンパ腫に

倉持莉々さん(C)日刊ゲンダイ

■丸坊主にして憧れの髪形のかつらを買い揃えた

 唯一、良かったといえるのは両親と一緒に過ごせたこと。ずっと寮生活だったので、実家は楽しかったですね。あと、かつらを楽しみました。抗がん剤は毛が抜けるって聞いていたので、入院前に坊主頭にしちゃって、憧れのロングヘアやボブなど、普段できなかった髪形のかつらを買い揃えたんです。だから、髪が抜ける悲しさは味わってはいないです(笑い)。

 治療が始まってから、割とすぐに「回復したら、またやまと学校を受験しよう」と決意しました。入学できなかったからこそ悔しさが増して、以前よりも強く「絶対、ボートレーサーになりたい」と思ったんです。

 じつは最初の受験は、「ボートレーサーになってほしい」という父親の願いに応えることが大きな原動力になっていました。でも、再受験して入学してみて思ったのは、“もし、あのまますんなり入学していたら途中で挫折したかもしれない”ということ。そのくらい学校は厳しかったんです。

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