鼻炎を招く危険も つらい鼻づまりは薬の多用で悪化する

点鼻薬を長期間、頻繁に使っていると…(C)日刊ゲンダイ

 急に肌寒くなってきた。これから冬にかけては鼻づまりが増える。呼吸がしづらくなってつらい上、気になって集中力が続かなくなる。しかし、だからといって鼻づまり解消のため、安易に点鼻薬を多用すると逆効果になりかねない……。

 冬に鼻づまりが増えるのは、いくつか理由がある。昼と夜の気温差や、室内と屋外の寒暖差が大きくなると、それが刺激になって鼻の粘膜の血管が広がり、むくんでしまう。こうした寒暖差アレルギーによる症状として、鼻づまりや鼻水が表れる。

 また、冬になると空気が乾燥する。鼻の粘膜は常に外気にさらされているため、鼻の粘膜からしみ出ている粘液=鼻水も乾いて、かさぶたのように鼻内にへばりつく。さらに、粘膜自体もカサカサになり、腫れると空気が通る部分が狭くなって、鼻づまりが悪化するのだ。

 冬に増える不快な鼻づまりを解消するために、手軽に使用されているのが点鼻薬だ。今はインターネットでも、一時的に強力な効果がある点鼻薬を購入できるようになったため、使ったことがある人も多いだろう。しかし、点鼻薬は使い方によって新たな症状を引き起こすというから注意したい。

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