当事者たちが明かす「医療のウラ側」

褥瘡は紫外線カメラで早期診断できる

 褥瘡の初期は体位変換や塗り薬などで治療できますが、病状が進むと手術が必要となります。早期の発見治療が大切です。

 そこで注目されるのが、先月行われた日本褥瘡学会で長野県看護大学基礎医学の喬炎教授らが報告した紫外線カメラを使った診断法です。

 3万円ほどの市販のデジタル顕微鏡を使い、褥瘡早期の赤みとそうでないものの鑑別を検討したところ、「皮膚外から真皮内出血を的確に把握することが可能」と発表したのです。あくまでも検討段階の診断法ですが、新たに高解像度のデジタルカメラが開発され、診断精度が上がれば、使えるようになるはずです。自宅療養者が増える中、簡便な診断機器の開発こそ急がれるべきです。

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