秋が深まると増える「夜間頻尿」 3つの原因と防止法

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 ただし、頻尿や夜間頻尿の裏に「前立腺肥大」や「過活動膀胱」といった病気が潜んでいる場合もある。症状が強ければ、頻尿の診断・治療のプロである泌尿器科の医師に相談することだ。

「前立腺は、膀胱の下に尿道を包むように位置する、栗の実ほどの男性特有の臓器です。加齢とともに肥大化して尿道や膀胱を圧迫し、さまざまな排尿障害を起こします。長時間座る人や自転車に乗る人は要注意です。過活動膀胱とは、自分の意思とは無関係に膀胱が勝手に収縮してしまう病気。頻尿や夜間頻尿、尿もれを起こします。これらの病気には、西洋薬以外にもよく効く漢方薬もあります」

 たとえば、膀胱炎による頻尿を八味地黄丸と桂枝茯苓丸などで症状が改善するケースもあるという。

 ちなみに、頻尿対策として、内臓を支える骨盤底筋と呼ばれる筋肉を鍛える「骨盤底筋体操」がある。肛門を締めるなど、尿道の周りの筋肉を鍛えることで、「トイレに行きたい」と思っても我慢できるようにする体操だ。

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