有名病院 この診療科のイチ押し治療

【顎口腔外傷】東京西徳洲会病院・歯科口腔外科(昭島市)

佐野次夫部長が全歯科医を統帥(C)日刊ゲンダイ

 歯が折れていれば、顎が治った後にインプラント(自費)を使って短期間で修復する。1回法インプラントを使用するので、その場で仮歯が入れられ、2カ月で本歯が入る。骨折した顎にインプラントを入れるのも経験豊富な施設でないと難しいという。

 これらの一連の治療がうまくいかず、少しでも噛み合わせにズレがあれば、咀嚼の異常、肩こり、腕が上がらないなどの後遺症が出る。それだけ緻密で正確な治療が求められるのだ。

「噛み合わせに関係する外傷は、形態的修復と機能的修復の両面を確実にしっかり治さなくてはいけません。ですから、私たちは『外傷口腔外科』という考えで診療に当たっています。これらの治療技術は大学では学ばないので、部下には徹底的に教育しています」

 昨年行った639件の手術のうち、約半数近くが顎口腔外傷の手術。

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