年を取ったらクスリを見直せ

血圧の薬は年とともに替えること

 実際、ニフェジピンを服用されていた患者さんが、血圧が下がりすぎてショック症状に陥った例があります。トイレで倒れているところを家族が発見したそうです。幸い、搬送後の病院で適切な処置が行われ、一命を取り留めました。このように、過剰な降圧は、脳や心臓などの血流を低下させる危険性があるため、注意が必要なのです。

「アダラートカプセル」などの「短時間作用型ニフェジピン」を常時服用している方は、年齢や状況に応じて「長時間作用型ニフェジピン」への変更が勧められます。不安があれば、医師や薬剤師に相談してください。

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中尾隆明

中尾隆明

1985年、愛媛県生まれ。愛媛県立南宇和高等学校を経て岡山大学薬学部を卒業。2008年からこやま薬局(岡山県)で管理薬剤師を務め、現在は企画運営部主任として各店舗のマネジメントを行っている。8月に著書「看護の現場ですぐに役立つ くすりの基本」(秀和システム)を発売。