病院は本日も大騒ぎ

優秀な担当看護師が去った大部屋の入院患者は全員死亡

 関東圏の総合病院に勤務して20年になる看護師のヨシエです。

 最近、一般週刊誌で「病院選び」の記事が盛んです。基準となるのは、どれだけ有名なお医者さんがいるか、のようです。

 しかし、看護師の立場から言うと、名医を必要としている患者さんは実はそれほど多くありません。以前と比べて、さまざまな医学会が診断・治療のためのガイドラインを出していて、専門外の医者でもキチンとした治療ができるようになっているからです。

 医師も正直、何の病気かよくわからないときは、専門医が監修した診療と診断のためのガイドラインで勉強したり、応急処置をしたうえで、専門の先生に紹介するようにしています。つまり、どの病院に行こうが、大きな差はないのです。

 もちろん、なかには勉強不足なくせに頑固な医師がいて、「オレにわからないことはないんだ」「若いころ、こう習ったんだ」なんて言うヤブ医者もいます。しかし、いまはそれほどひどい医者は少なくなりました。

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