では、どうするか。川島さんは生前、「仕事を休みたくないから抗がん剤は嫌」とブログにつづっていて、亡くなる直前まで舞台に立っていたのは記憶に新しいでしょう。
もし抗がん剤治療を受けていたら、吐き気や倦怠感、腎機能障害などの重い副作用で生活の質がガクッと落ち、果たして舞台をまっとうできたかどうか分かりません。
治療の選択肢が少ないがんと診断されたときは抗がん剤の重い治療は避け、痛みなどを取る緩和ケアにとどめ、生活を優先することも、ひとつの考え方です。胆管がんはすべてのがんのうち2~3%と少ないものの、増加傾向にありますから、そういう考え方があることも頭に入れておくといいかもしれません。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁