「起きる時間は休日も一定に。睡眠不足なら、昼間に15分程度眠る」
山田教授は「睡眠は『借金』はできるが、『貯金』はできない」という格言を挙げる。「明日から忙しくて短時間睡眠が予想されるので今日はたくさん寝ておこう」としても、逆にその後の睡眠の質が悪くなり、うまくいかないという意味だ。
★病気が原因の不眠かチェック
「不眠の原因に、うつ病や認知症がある可能性があります」
かつては「睡眠薬の継続服用は認知症のリスクを高める」といわれていた。実際に研究でも、睡眠薬を長期間服用している人は、そうでない人より認知症が多かった。
しかし近年、「認知症の症状として不眠が出るのであって、睡眠薬の影響ではない」という見方も出ている。結論はまだ出ていないものの、もし認知症による不眠なら、睡眠薬をダラダラ服用しても意味がない。