日本が世界リード 内視鏡検査の要は「解像度」より「光」

「いまの解像度の内視鏡でも、5ミリ以下の微小ながんは十分に発見できます。それ以下の大きさのがんを見つけたとしても、がんの境界をはっきりさせるためにもう少し大きくなるまで待つ場合も少なくありません。がんが小さすぎると、生検のためにひとかき組織を取っただけでがんが消えてしまうケースがあるからで、『ひとかき胃がん』といわれています。ひとかき胃がんは、その後に検査してもがんは見つからずに治ってしまいますが、患者さんの多くは『本当にがんは取り切れたのか』と戸惑います。医師に方も、がんがどこにあったのかわからなくなり、その後は短い間隔で胃カメラ検査をするしかないことも多いのです」

■病変がはっきり見やすくなる

 こうしたさまざまな要素を考えると、検査用の内視鏡は画像の解像度よりも、胃や大腸の内部を照らす「光」が重要だという。

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