■国民へのデータ還元が大事
趣旨は賛同できますが、時代遅れの手法といった印象を拭えません。それよりはスマホ医療を積極的に活用するほうが、効果が上がりそうです。メタボ健診もレセプトも、データがすべて電子化されているのですから、それらを標準化されたフォーマットで、個人のスマホに提供するべきなのです。自分の過去から現在までのデータを見られるようになれば、必然的に国民の意識が変わります。あとは民間に任せておけばいいでしょう。データ解析用のアプリを開発する会社はいくらでも現れますし、日々の健康情報と組み合わせることで、それぞれ最適な運動や食事やサプリメントの指導を行う会社も出てくるはずです。
血液検査は当分スマホでは無理でしょうが、逆に病院でもっと気軽に血液検査を受けられるようにし、結果をスマホに配信するようにすれば、さらに効果が上がります。国民へのデータの還元が大事なのです。あとは霞が関の役人たちが干渉しなくても、国民レベルで健康増進の機運が高まっていくはずです。
スマホが医療を変える