羽毛布団も“引き金”に…鳥が危ない肺炎を招く

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 これまで、鳥関連過敏性肺炎を特定する血液検査は、東京医科歯科大学でしか行われていなかった。診察したクリニックの医師が、患者を東京医科歯科大学につなぐことができなければ、「間質性肺炎→しかし、原因は分からない」となり、ほとんどが特発性肺線維症に分類される結果になっていた。

「最近は一部の検査会社でも行われるようになりましたが、保険適用外」

 しかし、疑う要素があれば、自費であっても鳥関連過敏性肺炎かどうかを調べるべきだ。理由は2つある。

 まず、前述の通り「ある段階を過ぎると死に至る」病気だからだ。

「線維化は、早期に見つかれば元の状態に戻せます。しかし、完全に硬くなると、治療が効果を発揮せず、呼吸困難が悪化していきます」

 次に、鳥関連過敏性肺炎と診断がつけば、鳥が原因なので、それを徹底的に回避し、ステロイド投与などの治療を受けることで症状は緩和する。完治に近い状態へ持っていくことも可能だ。

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