羽毛布団も“引き金”に…鳥が危ない肺炎を招く

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 大谷医師がこれまで診た患者では、早期に線維化が見つかり、原因が鳥だと判明した患者は100%生存している。ところが、線維化が進んだ段階での発見になると、進行度合いに応じて生存率は低下する。

「特発性肺線維症までは、たいてい診断されています。しかし、そこから鳥が関係しているかどうかを調べられていない。ちなみに、特発性肺線維症の平均寿命は3~5年です」

 もし鳥関連過敏性肺炎なら、助かるチャンスをみすみす見逃していることになる。

 鳥関連過敏性肺炎が判明した患者は、想像以上に「よくある状況」で発症し、悪化している。

■ペットの小鳥が原因になることも

 70代の患者は、羽毛布団を長年使用していて、自宅の庭で鳩の餌付けもしていた。それらが原因で肺の線維化が進み、鳥関連過敏性肺炎が判明後、3年で死亡した。

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