最悪なら足切断も 「こむら返り」には危ない病気が潜む

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「この病気は4つのステップに分かれています。最初は足がしびれたり、冷えたりするだけですが、やがて痛くて休み休みでなくては歩けなくなります。そのうち、安静時でも痛みが取れなくなる。最後は血液が足の先まで行かないで、潰瘍が出来てついには足が腐ってしまい、足を切断することになります」

 末梢動脈疾患は50代から増えてきて65歳以上の6~15%がかかるといわれている。5年経過で約20%が歩行障害を悪化させ、10%が足の動脈の血液が減少する「重症下肢虚血」と呼ばれる状態になり、数%が足を切断する。

「この病気が恐ろしいのはそれだけではありません。動脈硬化は全身の病気なので、他の動脈の病気も合併します。例えば、心筋梗塞に代表される冠動脈疾患は30%、脳梗塞・脳出血のような脳血管疾患を15%程度合併する可能性がある。発症から5年でこの病気の患者さんの20%が、心臓や脳の血管を患い、そのうち15%が亡くなるといわれています。軽く考えてはいけません」

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