ダイエットを科学する

スクワットはダイエット中に行う理想の運動

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 実際、スクワットでは太ももの前面の大腿四頭筋、お尻の筋肉である大臀筋、股関節の内側の筋肉である内転筋群、太ももの裏側のハムストリングも鍛えられる。

■ただし、痩せはしない…

 ひとくちにスクワットといってもやり方はさまざま。王道はノーマルスクワットだ。両足を肩幅にして立ち、両手は前に真っすぐ伸ばす。お尻を突き出すイメージで、腰を沈める。このとき膝とつま先を同じ方に向け、曲げた時に膝がつま先より前に出ないようにする。膝を痛めないためだ。息を吸いながら太ももが床と平行になるまで腰を沈め、吐きながら起き上がる。できたらその状態を10秒くらいキープするといい。体の奥底で背骨と大腿骨をつなぐ大腰筋を鍛えることになる。

 大臀筋と大腿四頭筋を効率よく鍛えたいなら、スプリットスクワットがオススメだ。両足を前後に開き、胸を張って背筋を伸ばす。両手は腰に添えるか頭の後ろで組む。前に出した足の膝を曲げて体を沈めていく。このとき背筋は伸ばしたまま。前足の太ももが床と平行になったら、一度停止する。後ろ足のかかとは浮かせる。背中は丸めない。

 ただし、勘違いしてはいけないのはスクワットだけではやせないということ。やせながら筋肉量だけを増やすのはまず無理。スクワットはダイエット中の筋肉減少を抑えるための筋トレだということは覚えておこう。

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