がん、歯周病、虫歯…口腔内トラブルは“光”を使って治す

口腔がんの光スクリーニングの様子(提供写真)

■色で粘膜異常が判明

 検査は簡単だ。小型のスピードガンのようなベルスコープで光を照射すると正常組織は反射して緑色に見えるのに対し、粘膜異常がみられると色が黒く見える。このため、がんに詳しい歯科医師でなくても口腔内の異常を察知できるという。

 検診はすべて自費のため医療機関により費用はまちまちだが、「ルネス青山デンタルクリニック」の場合は視診、触診、報告書などを含め、1万2000円(税別)ほど。ベルスコープによる一般的な口腔がん検診は他の歯科医院などでは税別8000円程度だという。

 いわゆる「根の治療」や「歯周病・歯槽膿漏」の治療として、光殺菌する治療も脚光を浴びている。

 医科では肺や食道、胃、子宮頚の早期がんに使う「光線力学療法」(PDT)という治療法があるが、歯科ではここ数年、この治療法を採用する歯科医院が増えているという。

3 / 4 ページ

関連記事