がん、歯周病、虫歯…口腔内トラブルは“光”を使って治す

口腔がんの光スクリーニングの様子(提供写真)

「歯周病ポケットなどに光活性剤であるバイオジェルを注入し、歯周ポケット内部に光エネルギーを照射します。これまでの治療法では除去しきれない細菌を死滅させるのに有効だと考えています。再発しやすい歯周病やインプラント周囲炎などに効果が期待できます。この治療法をすれば二度と歯周病にならないわけではありませんが、私は通常の歯周病治療をした後に、総仕上げの“とどめの一撃”として使っています」(都内の歯科医師)

 こちらもすべて自費で、1歯2000円以上で行うところが多い。

 ほかに、虫歯を削った後の詰め物として光を照射すると30秒で固まる「コンポジットレジン」がある。詰め物は乾きが遅く、唾液が付着するとそこが再感染して虫歯が再発しやすくなる。しかも、接着力が弱くなり、詰め物が取れやすくなる。それを防ぐものだ。こちらは保険でカバーできる。

 歯医者がいつまでもドリルで歯をガリガリと削るだけだと思ったら大間違いなのだ。

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