あの話題の治療法 どうなった?

加齢黄斑変性に対する「光線力学療法」

(提供写真)

 こう言うのは「眼科PDT研究会」(事務局=東京・丸の内)会員で、東京慈恵会医科大学病院・眼科の林孝彰准教授だ。では、どのような患者が「PDT」治療を選択したらいいのか。

「滲出型加齢黄斑変性は、大きく『典型』と『ポリープ型』に分かれます。最近の研究では、PDT治療はとくに脈絡膜が肥厚したポリープ型に効きやすいと考えられています。また、脈絡膜肥厚を伴う中心性漿液性脈絡網膜症に高い効果のあることがわかっています。しかし、中心性漿液性脈絡網膜症に対しては保険収載されていません」(林准教授)

 副作用はないのか?

「PDTに使用される『ビスダイン』という薬剤は、ポルフィリン症、肝障害、胆道閉塞を持つ方には使用できません。治療後は少なくとも48時間以内は皮膚や目に強い光が当たらないよう、注意することが重要です」

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