有名病院 この診療科のイチ押し治療

【心臓病】石川島記念病院・心臓病センター(東京都中央区)

石川島記念病院・心臓病センターの南雲正士院長(C)日刊ゲンダイ

「人工心肺を使うこと自体にもリスクがあり、オフポンプ手術の方が術後の脳梗塞などの合併症が少なく、回復も早い。手術の成績やクオリティーは同等以上です」

 ただし、すべてのバイパス手術がオフポンプ手術でできるというわけでもない。弁膜症や大動脈瘤などの手術を同時に行う場合には、人工心肺が必要になるという。

「どの治療法、術式にしても、治療後の成績、患者さんの体の負担、早期回復を総合的に判断して、個々の患者さんに合った最善の医療を提供するのがモットーです」

 常勤医師は少数精鋭だが、慶応大、東大、日本医大、横浜市大、昭和大などの医局出身者で、全員が15年以上のキャリアをもつ専門医で構成されている。また出身医局だけでなく、杏林大、順天堂大などとも医師連携している。検査機器も大学病院と劣らない最新機器をそろえているという。

3 / 4 ページ