例年より早く流行が始まったことが話題になっているインフルエンザだが、数年後にはインフルエンザ自体が話題にならなくなるかもしれない。
塩野義製薬が開発中のインフルエンザ治療薬は「世界初のメカニズムでインフルエンザを抑え込むもの」で、「1回投与で治る」という優れもの。現在はインフルエンザにかかると学校や会社を原則5日程度休まなければならないが、新薬が普及すれば「2~3日程度に短縮できるのでは」との期待が広がっている。「予防接種はいらなくなる」との見方もある。
一般的にインフルエンザウイルスは、鼻や口から細胞の表面にとりついて細胞内に侵入。感染した細胞内で遺伝子を複製し、増殖・放出することで他の細胞に感染拡大していく。現在、発売されている抗インフルエンザ治療薬は増殖したウイルスの放出を阻害する薬であり、細胞内の増殖を抑えることはできない。
しかし、2018年度中の発売が予想される新薬は、インフルエンザウイルスが細胞内で増殖すること自体を防ぐため、症状の早期改善と感染機会の減少が期待されているのだ。
すでにインフルエンザA、B型に感染した400人に対する国内治験を実施し、良好な成績を挙げているという。
数年後にはインフルエンザにまつわる話題は、消滅する!?
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