この副作用は、スタチンを「服用し始めて数カ月」で表れるといわれます。しかし、長年服用しているから安心してもいいというわけではありません。高齢者は、加齢によって腎臓や肝臓の機能が低下するため、体内の薬の濃度が上がりやすくなります。横紋筋融解症は、「スタチンの用量依存的」に起こるといわれているので、高齢になって気づかないうちにスタチンの濃度が高まって、副作用を招く恐れがあるのです。高齢になるほどリスクが上がるといえます。
とはいえ、スタチンは効果が高く大切な薬なので、勝手に中止してはいけません。医師や薬剤師に相談しながら、有効に使いましょう。
年を取ったらクスリを見直せ