役に立つオモシロ医学論文

ネット上のつながり好影響 フェイスブック活用者は長生き

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 インターネットが普及して、他人との関わり方は大きく変化しました。ツイッターやフェイスブック等の「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)」と呼ばれるコミュニティー型のネットワークサービスを通じて、さまざまな人間関係を構築できる時代になったからです。

 地域社会において、「社会的つながりを有する人は長生きする」ことが報告されているようですが、こうしたインターネット上でのつながりも現実世界の人間関係と同様に、寿命に対して何らかの好影響を与える可能性があります。

「フェイスブック上での行動と寿命の関連」を検討した論文が、米国科学アカデミー紀要オンライン版(2016年11月15日付)に掲載されました。

 この報告はフェイスブックを利用した1200万人における6カ月間のネット上での行動と死亡の関連を2年間追跡調査したものです。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。