その結果、「フェイスブックを使用していた人たち」は、「使用していない人たち」に比べて年間で12%、死亡のリスクが低いことが示されました。原因別の検討では、「感染症」「糖尿病」「精神疾患」「心臓病」「脳卒中」で死亡する人たちが統計学的にも有意に低いという結果でした。また、フェイスブック上で写真を投稿している人などでも死亡のリスクが低かったと報告されています。
この研究で示されたのは、フェイスブックの利用状況と死亡の関連のみであり、因果関係を決定づけるものではありません。フェイスブックを利用している人は経済的に裕福であるなど、もともと死亡リスクがそれほど高くない集団かもしれません。
とはいえ、ネット上での人間関係が何らかの影響を与える可能性は否定できません。今後の研究に注目です。
役に立つオモシロ医学論文