「判断に迷えばセカンドオピニオンを受けるのも良いでしょう。ただ、レベルの低いセカンドオピニオンでは意味がない。客観的に見て、高い評価を受けている医療機関、医師を選ぶべき」
インターネットで根拠不明の情報に振り回されるのは絶対に避けたい。
前出の通り、関原氏は最初のがんで「5年生存率20%」と告げられ、何度も転移した。
「がんとの闘いに勝ったのでは」と期待しては、裏切られ、「手術はもう嫌だ」「瞬時に死ねるものならそれも良い」と考えたこともある。しかし、決して諦めなかった。
「最後までがんと立ち向かう意志を持つ。一方で、人生は有限だと思い、その時々でやりたいことをやる」
同じくがんを患っていた友人にアドバイスされたのは、「何を一番したいかを書き出す。10年生きられるなら。5年だとしたら。2年だとしたら。数カ月だとしたら……」。現実を認識して、今後の人生を考えるのだ。