独白 愉快な“病人”たち

北川裕二さん 1000人に1人確率で起こる薬の副作用で肺炎に

北川裕二さん(C)日刊ゲンダイ

 退院してから、なんとか体調は回復したものの、喉の違和感と味覚障害が残り、食べ物を口に運ぶと金属みたいな感覚がありました。今もまだ味覚障害は残っていますね。

 他にも、3年前から生活習慣病の薬も飲んでいるんですが、週刊誌の「飲んではいけないクスリ」特集を見てみたら、僕が飲んでいる薬5種のうち4種が該当していました。しかも、いま感じている症状がすべて副作用の欄に書いてあったんです。「薬さえ飲めば治る」と思っていたら、そうじゃなかったんですね。

 僕は甘いものが大好きで、一時期ドリンク剤にハマっていました。そんな話をすると、ファンの皆さんからも差し入れをいただき、毎日3本飲んでいたんです。そんな糖分が多すぎる生活を改め、今度、病院へ薬を減らす相談に行く予定です。

 薬の副作用は、「病院にさえ行けば、なんとかしてくれる」という他力本願な考え方を変えるきっかけになりました。セカンドオピニオンや転院も視野に入れて受診することもアリなんだ、と。

3 / 4 ページ